1週間前、ギャオンがベランダ北側の壁
(アールにくり抜いている)から身を乗り出して何やら熱心に観察している。
PCの部屋の北側の出窓から、彼の視線の先を辿ると、
母猫が仔猫におっぱいを飲ませているところだった。
隣の会社の荷物置き場に野良猫が住み付き、いつの間にか出産していたらしい。
仔猫の大きさからすると、1ヶ月以上は経っているように思う。
それに、あのお母さん猫は、もしかするとこの間ベランダに侵入して、
ギャオンと一戦を交えた相手かもしれない。
その後、毎日幾度となく出窓から母子の様子を観察している。
気になると言うか、日々の楽しみの1つになっている。
仔猫の顔をもっとよく見たくて双眼鏡で覗いては、溜息ばかりついて出る。
「ああ。仔猫が飼いたいー。それも2匹一緒に。」
おぢさん猫(←竜馬)とヤンキー猫(←ギャオン)のそれとは違って、
仔猫達がじゃれ合ってる姿はそれはそれは堪らなくかわいい。
双眼鏡のレンズ越しに「カワイイ―。」を連発する毎日だ。
(道行く人はどう思っているだろう。
何やら怪しい雰囲気のオバちゃんがココに1人。)
今朝も出窓から覗くと、あれ?仔猫だけで、母猫が居ない。
と思った瞬間、仔猫の鳴き声がして、
お母さんが会社の門扉の間を抜けて彼等の元に帰って来た。
多分どこかで朝ご飯を貰って、お腹を空かせた仔猫の授乳に帰ってきたのだろう。
少し距離があったが、その様子をカメラに収めたくてデジカメを構えた。
と、その気配を敏感に感じ取ったのか、お母さん猫は私の方をじっと睨んだまま微動だにしない。
モニター越しに怖さよりも母猫の愛の強さを感じながら、シャッターを押した。
とりあえずの空腹を充たした仔猫達は、その後じゃれ合ったり、
荷物の間を探索したりして遊んでいた。
暫くして出窓から観察すると、母猫は横たわり、
3匹の仔猫達は、お母さんのおっぱいを口に含みながら眠っていた。
TVで観たことがあるが、母猫は仔猫に食糧と安全な場所の確保を教えた後、
彼等の自立を促すらしい。
でも傍観者としては、仔猫達がいつまでも大きくならないで、
微笑ましいこの母子の様子をずっと見ていたい。