January 29, 2007 (Mon)

05autumn_asiato.gif それでもボクはやってない

今日久しぶりに夫婦で映画を観た。
最近、映画はMさんから貰う無料鑑賞券を使って一人で観る事が多かった。
今まで邦画を自腹を切って観ることは殆ど無かったが、
今回、2人の意見が一致したので、昨日なんばに出たついでに
TOHOシネマズ なんばでチケットを入手しておいた。
結構映画を観ている方だと思うが、滅多にレビューは書かない。
勿体をつけているわけではなく、
面倒だというのもあるし、自分のレビューが他の人の
役に立つとは思わないというのが本当のところ。
観た感想を気軽に書けばいいんだろうけど、いつも何となく筆が重い。
でも、今日は少し書いてみたくなった。

洋画にしろ、邦画にしろ、ドラマにしろ、
法廷モノが大好きだから、この映画は私の好みにぴったりの作品だった。
TVやネットで紹介されているように、
この映画は監督の希望通りに、リアリティを重んじて淡々と作られている。(ように観える)
映像やストーリ性などが「巧く作られている」と言うより、
簡潔にと言うか、仰々しくなく、押し着せることなく、
そして小細工なしに、主張したいことや問題提起を観るものに与えている。
問題点(日本の刑事裁判制度や警察・検察・裁判官のあり方、
特に警察の理不尽な取調べ方法など)を、
私たち観る側の机の上に、特に注釈もなく、黙々と置いていっている、という感じがする。
が、それ故に、監督の冷静さを備えた情熱を充分感じ取られる作品に仕上がっていると思う。
「無実であっても、無罪になるとは限らない」というこの映画のメッセージ。
では、裁判は何の為に、誰の為にあるのか?
映像的にはとても静かな映画なのに、
大きな問題を観る者に残した映画だと思う。

観ている途中で様々な憤りを感じたが、
唯一、涙腺が緩みそうになったのは、初公判での被告の入廷
(もしかしたら退廷かも?)シーンだった。
この時の母と息子が交わす視線がお互いの信頼や絆を表しているようで、
何故か、東京にいる息子の顔が浮かんだ。
ああ、こんな冤罪に巻き込まれないよう、ラッシュアワーの電車の中では、
両手を上に挙げておくようにと、大袈裟ではなく、そう伝えたくなった。

いつも、「良い作品」とか「面白かった」と前評判の高い映画は、
逆に先入観があって、「なーんだ、大したことなかった。」というパターンが多いけれど、
この映画は最後まで飽きることがなく、途中で時計を見ることも忘れて没頭できた。
観終わった後、心の中に何かを置いていってくれた作品だからか、
上映が終わった後も、殆どの人がエンドロールが終わるまで席を立たなかった。
見て損はない作品だと思う。

私の場合、印象に残る映画を観るとネットで色々調べたくなる。
例えば、この映画の前だと、「私の頭の中の消しゴム」の鄭雨盛(チョン・ウソン)の
公式サイトはあるのかどうか調べてみたり・・・。
で、今回、加瀬亮さんではなく、周防監督。
とても自然体でいられる方なんだろうなーと勝手に推測してしまう。
因みに、製作中の様子などが分かる【周防正行の「いつもデジカメ撮ってます】が
興味深い。
因みに、オフィシャルサイトはこちら
それから、今日も勿論「夫婦50割引」を利用したが、
こちらのキャンペーンは今年6月末で一応終了するようで、
該当される方は期間中是非是非ご利用下さい。
来期以降の継続については、今期の実績次第だそうですので。

Posted by yoko at January 29, 2007 12:04 AM | TrackBack
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